中学2年 コミュニケーション授業1

2013.06.03

  • 体験学習

 今年度も中学2年生では、俳優でワークショップ・ファシリテーターのすずきこーた氏を講師にお迎えし、国語と道徳の時間を使って、演劇的手法を用いた「コミュニケーション授業」を行っています。今年で4年目の実施となります。授業は3回にわたって行われる予定ですが、その第1回目が先週各クラスで実施されました。

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 第1回目の授業は、講師のすずきこーたさんと生徒、演劇と生徒が出会う時間として位置づけられています。

 はじめに、全員で円を作って次々と拍手を送る「拍手送り」や、何組かのグループに分かれて、「背の順」「誕生日順」のような課題に沿って列を作りその早さを競う活動のような、簡単なコミュニケーションゲームを行った後、二人組になって「シェイプ」と呼ばれる活動を行いました。これは、こーたさんが出す「フォークとナイフ」「野球のピッチャーとバッター」などの課題にあわせて、二人で相談することなしに、次々とそのものの形を体で表現するという活動で、少しずつ演劇の要素がゲームに加わってきます。その後で、もう少し多い人数で「理科室」「保健室」などを体で表現する活動を行い、前半の1時間が終了しました。

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 後半の1時間では、まずそれぞれの班に他人の書いた「聴き書き」(ある人が話した内容を、その人の話し方、口調通りに書き取ったもので、例えば「○○さんは、大阪でお生まれになり、18歳の時に東京の大学に入学されました」などと書くのではなくて、「僕はねぇ、大阪で生まれたんだよねぇ。それで、ずっと大阪にいたんだけど、18歳の時に東京の大学に行くんで、こっちに出てきたってわけなんだ」のように書き取るもの)が渡されました。ここで用いた「聴き書き」は、実際にある大人が自分の職業について語った話を、高校生や中学生が聴き書いたものでした。

 その「聴き書き」をもとに、それぞれの班で話し合いをしながら演劇の一場面を創り、授業の終わりに発表しました。

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最後に、こーたさんから次回以降の授業について説明がありました。今度は、自分たちが実際に大人の方からお話をうかがい、「聴き書き」にして、それをもとに場面を創り発表することになります。

早速来週の2回目の授業では、本校のOBの方々や地域に住む方々などからお話をうかがい、彼ら自身で「聴き書き」を書いていきます。どのようなお話をうかがえるのか、我々も楽しみです。